漫画「岳」にハマって登山に興味を持ち、アニメ「ヤマノススメ」を見て登山に行きたくなり、2年前から毎年1~2つは山に登っています。
自宅から最寄りの鈴鹿山脈4つは制覇したいと思っているので今年は観光地としても有名な「御在所岳」へ登りました。
今回の登山の準備
息子君にフラれたおかげで1000m級初の単独登山になってしまったので無事生きて帰れるように早朝4時から張り切って準備をしました。
とはいえ初心者の部類なので装備がちょっと心もとないかもしれません。
登山でも何でも趣味にはお金がかかりますね…。

リュックサックは自転車乗る時のやつを使います。
一応ウエストベルトとチェストベルトが付いているので登山にも使えそうです。
食べ物と飲み物はたくさん持って行きます。
もし遭難でもしたら、とりあえずエネルギー補給して体力を温存しないといけないですからね!

そのほかには「ソフトシェルジャケット」この日は暑いくらいの予報ですが山は何があるかわかりません。
Tシャツにアンダーシャツで登るつもりですが、朝晩の冷え込みに耐えられる服も用意しました。
そして手袋。岩を登ったりする時に手を守る必須アイテムです。
絶対必要な登山靴はガルモントのめっちゃ重い本革のやつを愛用しています。
古いですがズボラな私が年に数回磨くほど大切に手入れしています。
この重さと固さが足の保護と安定感をもたらしてくれている気がします。
御在所岳とルート
四日市から西へ西へ。三重県と滋賀県の県境に御在所岳はあります。
標高1211.95m。頂上までロープウェイとリフトで行くことができ観光客も多いため鈴鹿山脈イチの知名度を誇ります。
山のふもとには「湯の山温泉」があり、宿泊施設・日帰り温泉・飲食店とたくさんの観光施設があります。
紅葉の時期はありえないくらい混雑するので、私は時間帯をずらして行くようにしていたりします。

「御在所に行く」と言うと必ず返ってくるのが「中道で行くのか?」というフレーズ。
そのくらいメジャーなルートが「中登山道」です。
御在所にはその他いくつかの登山道がありますが、私は1人という事もあり初心者向けといわれる「裏登山道」から登ることにしました。
人気の「中登山道」は途中の「キレット」が怖かったのです。
いざ登山開始!
登山口まで行くのも冒険です
張り切り過ぎて早朝6時に「蒼滝駐車場(無料!)」に着いてしまいました。
ライトは持ってるけど怖いので明るくなるまで車の中で待機します。

少し明るくなったので辺りを散策。
湯の山温泉街は仕事で来ていたけれど登山は初めてなので色々不慣れです。
怪しげな青い水の入ったペットボトルを発見。謎すぎる…。

しかも人気のない駐車場だったらしく7時になっても人が来なくて不安になります。
この不気味なノレンをくぐって登山道へ向かうらしい。怖い…。

ロープウェイ乗り場の奥に「裏登山道」があります。

登山口まで来たら5人組の女子がいて一安心。
7時30分スタート!登山する前に1時間半もかかっていますね…。
やはり1人だと不安や心配で行動が遅くなってしまうようです。
快適な裏登山道

登り始め、初心者向きだけあって整備された歩きやすい道が続きます。
山の中を歩くのはとても気持ちがいいですね。

お堂のような物がありました。「蒼滝不動」というそうです。

こんな冒険チックな道も!しっかりした道なので全然怖くないです。

ちょっと登山ぽくなってきたけど、なだらかな上り坂でまだまだ余裕。

突如舗装された道に一瞬出ますがすぐに山道にもどります。

放置車両がちょっとコワイ…(怖いものだらけ)

日向小屋付近の砂の所。滑るので注意が必要です。

木橋を渡るのはスリリングですが渓流がとてもキレイです。
この景色と水の流れる音に癒されます。

ここから中登山道へ行けますが道が不明瞭なので危険らしいです。

登り始めから40分程で「藤内小屋」まで来ました。この石が登山ぽくて思わず撮影。
そして知らないうちに道を間違える
さぁ山道に突入!

ひたすら山道を登る!

初心者コースだと信じ切ってひたすら登る!
上まで登ってから気がついたんですが、藤内小屋から「国見尾根道」に入ってしまっていたのです。
いつの間にか違う道を歩いていた…いや、よじ登っていました。
木の根と岩を掴んで登るような道なき道。
時折道を見失ってはウロウロとマーカーを探して進みました。

やけに険しいし道が分かりずらいにもかかわらず、「初心者コースはこんなもんなんだな…」と思いながら登っていたんですねー。

余談ですがシバチビは約5年間、鈴鹿山脈は「竜ヶ岳」の中腹に住んでいました。
水道がなかったのでパイプで沢の水を採って「ろ過」して使うような生活です。
水の様子をみたりパイプの欠陥を探したり、生活する過程で普通に山の中を走っていたので、険しい山道の度合いがズレていて気が付かなかったのかもしれません。

明らかに尾根道を登った先には素晴らしい景色が待っていました。

こちらは「ゆるぎ岩」です。有名な岩ですが後から知りました。
裏道だと思っているので「デカい石だな…」程度の感覚で撮影してました。

そして「天狗岩」です。さすがにココで間違いに気づきました(笑)
看板に書いてありますね。「国見岳・尾根道」と…。
国見岳~御在所ぷち縦走

間違いに気づいてしまった私は急に不安になり、ちょうど前方から歩いてきた2人組に道を聞きました。
このまま真っ直ぐ行けば御在所への分岐に出るとのこと、少し安心しましたが「無知は罪」ですね。
「いつの間にか遭難」にでもなっていたかもしれないと思うとゾッとします。

裏登山道との分岐も見つけました。
間違えていたことを再認識です。

御在所頂上まであと少し。
しかし道を見失ってしまって、またもやウロウロ…。
今度は岩の上で休憩していた紳士が一緒に道を探してくれました。
山登ってる人に悪い人はいないなぁ…と感じます。
頂上公園到着

登り始めてから3時間45分。
トラブルに気がつかずに色々ありましたが無事山頂に着くことがでしました。
この達成感が快感で「また登りたい!」と思ってしまうんですね。
しかも山で食べると何でも美味しいんですよ!ほんとに!

ちなみにコレは天かすの入った「たぬきのおにぎり」。
ウチのはきざみたくあんとネギ入りのスペシャルバージョンですよ。

山頂で過ごす時間はなぜかハイテンションになってしまっています。
1人なので傍目にはそう映りませんが、心の中はかなりキラキラしています。

先ほど一緒に道を探してくれた紳士の背中に別れを告げ、ひとり頂上公園を散策しに行きました。
文明の力はやはり物凄い

そんな時にリフトを見つけて「砂丘の思い出」がフラッシュバック。
また地味なスリルが味わえると片道300円の切符を購入。
ゆっくりなのに、あまりに開放感のあり過ぎる座席がスリル満点!
一等三角点から数分間、空中散歩をロープウェイ乗り場まで楽しみました。

だいぶ遠回りをしたこともあり、足もガタガタになっていたので下りはロープウェイに乗りたい。
ヘタれた私は迷いもせず切符売り場へ向かいます。
約12分で下山できる山なんて、なんて素晴らしいのでしょう。

本来なら下りでガッツリ膝をやられるところですが、登りっぱなしで楽に下まで下りられる山は数少ないでしょう。
体力に自信のない方でも山頂の景色を楽しめる御在所は三重県が誇る観光スポットです。
ロープウェイから見下ろす景色もまた、心に残る美しい眺めかと思います。
まとめ
「御在所岳」は私にとって仕事場であったり遊び場であったり、とても身近な山です。
よく知っているし、そんなに高い山じゃないという気の緩み、そして思い込みが「道間違い」を引き起こしてしまいました。
今回の教訓を忘れずに、これからも真剣に遊んでいこうと思うのでした。
- 山の準備は念には念を!慎重すぎるくらいで丁度いいです。
- 常に地図で現在地を確認しよう。知らない間に道を外れている可能性もあります。
- 「国見岳尾根道」は「三点確保」が必須。本当にツラいので「中登山道」または「裏登山道」をお勧めします…。
- 山で食べる飲食物は全てが割増で美味しいです。ぜひ味わってください!
- 無理は禁物です。天候・体力を考慮して時には途中で下山する選択も忘れないでください。
そして漫画「岳」を読めば山に対する心構えが全て詰まっています。
私も山の事は主人公「散歩」に教えてもらいました。
こちらも機会があれば読んでみてくださいね。
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