4日目 もう何も怖くない!! 第二の故郷にしたいくらい長野県が楽し過ぎる!
4日目も早朝5時から一般道でドライブです。朝も早いのに松香庵のご主人はわざわざ鍵を受け取りにきてくれました。ご主人に見送られて長野県へ出発です。
前橋市から安中市を通り軽井沢へ抜けようと車を走らせていると右手には赤城山、榛名山が見えます。艦これの赤城・榛名はこの山からとったんだな…などと思いながら山沿いの道を進みます。
やはりお盆の連休だけあって前橋市や軽井沢町で渋滞に遭い、長野県は豊科にある「Café Dazy」に着く頃には14時を過ぎていました。

実はここのコーヒーは以前からのファンでよくお取り寄せしていました。ご主人は車好きらしく、私の車をほめてくれたり、奥から車の雑誌を出してきてくれたり本当にいい人です。
こちらでパンケーキをいただき、コーヒー豆を買って松本のホテルへチェックイン。
もう慣れたもので、4日前の自分からは想像もできないほど物怖じせずにサクサク手続きできちゃいます。
松本は「山賊焼き」なる鶏のから揚げが名物ということで、夕食は山賊焼きを求めて松本市街から少し離れたところにある「芭瑠酣(バルカン)」へ行きました。
わざわざ遠くに行かなくてもホテルの近くにもあるだろうって?
いやいやお店の名前がね、なんかカッコいいじゃないですか! バルカンって。しかも漢字で芭・瑠・酣! もうね、名前に惚れちゃいました。
和食屋さんぽい外観のお店に入るとカウンターに案内され、メニューを渡されました。
お刺身やエビフライの定食にステーキ丼も気になるけど、ここはもちろん「山賊焼き」を注文。

カウンターの中では、無口で職人って感じのご主人がお刺身を引いています。山賊焼きが運ばれ、一口食べると「美味しい!!」味付けが何とも程よくご飯によく合う。
このお店は超大当たりだ。小鉢の料理も文句なしに美味しい。
するとご主人が口を開き、
「その鶏肉ね、今日は地鶏だから美味しいでしょ」
「地鶏がいつも入る訳じゃないからメニューには書かないけどね…」
「ウチはね、ニンニクは使わないんだ。匂いを気にする人もいるでしょ」
「山賊焼きのチラシあげるよ。松本にはたくさんお店あるから」
無口で恐そうと思ってたご主人、めっちゃ喋る! しかも親切!!
いやね、人は見かけによらない。ほんと。
4日目の夕食も大満足の山賊焼きを堪能し、約9時間のドライブの疲れも忘れて、意気揚々とホテルへ帰りました。
5日目 古民家を見学したり、蕎麦食べたり、帰り道も楽しい一人旅
長野県って、実際に建ってる古民家を数百円払って見学できるシステムがあるんです。
蟲師の影響から古民家大好きの私としては興味深いシステムです。
これを利用しない手はないと、5日目は古民家を見学してから帰ることに。
安曇野に庄屋様だったお宅があるとのことで松本市から隣の安曇野市へ。

道路に面して見るからに立派な門が見えてきました。
門をくぐり中へ入ると、どうやら普通にこの家で生活しているらしく、お母さんぽい女性が受付をしてくれました。400円を支払い、部屋の中や庭を見せてもらいます。

まさに蟲師に出てくる様な民家に大興奮!
21話「綿胞子」で床下を覗いた時に見えた基礎と同じような基礎にまたまた興奮!

そして手入れされた美しい庭や、池の中を涼しそうに泳ぐ鯉に心癒されました。
早めの昼食に立ち寄った蕎麦屋「栄作」。お蕎麦は美味しく、そして駐車場の適当さが何より気に入りました。


雑木林みたいなところにお店が建っているのですが、駐車場はとくに整備されておらず、雑木林の木をよけて適当に駐車する感じです。
木の都合に人が合わせるスタイルが何故だか無性に惹かれました。
蕎麦屋「栄作」を出て予定にはないけれど偶然、見学できる古民家を見つけたので寄りました。
躊躇なくチャイムを押す私。もうチキンな私はいません。

奥から可愛らしいおばあちゃまが出てきて、簡単にお家の説明をしてくれました。
こちらのお家は約350年程前に建てられたそうです。金属がまだ貴重品で釘が使えず、屋根に石を乗せて釘の代わりに固定しているんだそう。

家の中に馬小屋があり、大切な馬の様子が室内から見えます。現在でいうところのインナーガレージですね。まさに歴史は繰り返す!
こんな予定外の出来事も楽しむ余裕ができていました。

古民家見学を楽しみ、ワイルドに変身した自分に満足し、帰路につきます。
やはり高速代をケチるため、国道19号木曽路にて中津川ICまで下道ドライブで帰るのでした。
まとめ
当たり前ですが、一人旅は全ての行動が自分の意思だけで行えます。
でも日々の社会生活の中では、こんなにも自分の意思だけで決断することはまずありませんでした。
そんな中、他人の意見を聞く必要がなく、自分の気持ちのままに過ごす旅の時間は私にとって貴重なものでした。
ひとりぼっちにコンプレックスを抱いていた私が、こんなにもひとりを楽しく思える様になり、新しい日常までも手にすることできました。
だから「一人旅」をしようか迷っているなら、もし機会があるなら絶対やってみた方がいい!
自分の中の何か新しいものを発見できるはずです。
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